光源氏、危険な情事に深入りしていく(32回)

 政敵とも言える右大臣家の人たちが朝廷を牛耳るなか、眷恋の情を抱きつづけた藤壺にも出家され、源氏の心はすさんでいます。そこに薄い月の明りが差し込んでくる。薄明りの主、朧月夜は弘徽殿大后の妹(右大臣の六女)ですから、絶対に …