物語は「紅葉賀」へ進みます。源氏は18歳か19歳、研究者によって年立(としだて)が若干違うようです。冒頭に「朱雀院の行幸は神無月の十日あまりなり」とあります。朱雀院には桐壷帝の先帝(おそらく父か兄)が住んでおり、祝賀( …
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18 光源氏、若紫を略奪する
「若紫」の軸になるのは、光源氏が若紫を見初めて略奪するまでの経緯です。そのあいだに藤壺との二度目の密会が置かれます。「紫のゆかり」であるこの二人が、光源氏にとってもっとも重要な女性であることは言うまでもありません。 病 …
16 光源氏、若紫を見初める
帖は「若紫」に入ります。18歳の源氏は病気です。「瘧病(わらはやみ)」とあります。マラリアみたいなものだったようです。源氏は北山の寺にいる行者のところへ治療に通います。そこで幼女といっていい若紫(のちの紫の上)を見初め …
15 怪異に支配された街
平安京は長安をモデルに設計された、当時の最先端都市です。「近代」都市と言ってもいいでしょう。ご承知のように条坊制によって合理的にデザインされています。その京の都はまた、さまざまな怪異に支配された街でもありました。 「 …
13 空蝉、光源氏を振り切る
一夜の契りはあったものの、以後、空蝉は源氏の誘いに応じません。かつて帝から宮仕えを勧められたほどの女性です。それを自ら断ったという経緯がある。小柄で弱々しくも見える空蝉ですが芯は強いのでしょう。女としての矜持をもって生 …